生後2カ月たったら
赤ちゃんの予防接種を
産まれてすぐの赤ちゃんは、母体から受け取った免疫によって病原体から守られています。ただ、その受け取った免疫も、月日の経過と共に失われ、今度は自分自身の免疫が働くようになります。
予防接種は、この赤ちゃん自身が免疫を獲得するのをサポートする役割を担っています。予防接種によって、病気にかかることなく、免疫を獲得することができるのです。
当クリニックでは、各種予防接種に対応しております。できるだけ通院回数を少なくするなど、ご負担の少ない形でのスケジュールをご提案いたしますので、安心してご相談ください。
枚方市外に在住の方で、当クリニックでの接種をご希望される場合
事前にWEB予約をしていただいた上で、必ず一度当クリニックまでお電話ください。
ワクチン接種の際の持ち物
- 健康保険証
- 母子手帳
- 接種券
- 診察券(お持ちの場合)
- 自治体ごとの医療証(乳幼児医療証、こども医療証など)
- おむつ、タオル、着替え、好きなおもちゃ(必要に応じて)
母子手帳をお忘れの場合、予防接種を受けることができませんので、必ずご持参いただけますようお願いいたします。
予防接種スケジュールと
主な種類
予防接種スケジュール
予防接種は、そのワクチンに応じて接種できる月齢・年齢が決まっています。
また、複数回の接種が必要なものもあります。スケジュールの立て方、管理などについて、当クリニックでしっかりとサポートさせていただきます。
予防接種を
受けられないケース
以下に該当する場合、その日の予防接種ができません。再度スケジュールを調整し、後日にご来院いただくこととなります。
また予防接種は完全予約制となりますので、母子手帳等をお忘れになった場合も、その日に接種できないことがあります。ただ、取りに帰ることが可能であり、その日の予約枠に空きがある場合には、当日に接種ができるよう対応させていただきます。
- 37.5℃以上の発熱
- 母子手帳を忘れてしまった
- 接種券など接種に必要な書類を忘れてしまった(定期接種の場合)
- その他、医師が当日の接種が難しいと判断した場合
ワクチンの主な種類
生後2カ月から1歳
小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌の感染による髄膜炎、菌血症、菌血症を伴う肺炎を予防するためのワクチンです。7カ月を過ぎて接種を開始することも可能ですが、肺炎球菌によって髄膜炎をきたす子どもの約半数が0歳児であるため、早めの接種が大切です。
生後2~7カ月のあいだに1回目の接種を、その後1カ月おきに3回、計4回の接種となります。
B型肝炎ワクチン
慢性肝炎の原因となるB型肝炎を予防します。慢性肝炎になると、肝硬変・肝がんを引き起こすことがあります。
生後2カ月で1回接種し、その後4週間をあけて2回目を、初回接種から20週以上をあけてから3回目を接種します。1歳になるまでに、3回接種を終わらせます。
ロタウイルスワクチン(ロタテック)
乳児期に重症化しやすいロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンです。
生後6週から接種可能ですが、通常は生後2カ月でHib・小児肺炎球菌・B型肝炎ワクチンと同時接種します。当クリニックではロタテックを採用しており、生後6~32週の間に計3回接種します。
ロタリックスを接種希望の方はご予約をされる際に一度ご連絡ください。
5種混合ワクチン
5種混合ワクチンは、百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ、Hib(インフルエンザ菌b型)に対する混合ワクチンです。これにより、1回の接種で複数の感染症を予防でき、赤ちゃんの免疫を効率よく高めます。生後2か月から接種します。
第1期…
3~8週間隔で3回接種し、3回目の1年後に4回目を接種します。
第2期…
11歳から、2種混合ワクチンを1回接種します。
BCG
結核を予防する病気です。結核に対する免疫は、母体から受け取ることができません。結核は、乳幼児でも感染したり重い後遺症が残ったりする可能性の高い病気です。
生後5ヵ月から生後8ヵ月未満の期間に1回接種します。
1歳~
MR(麻しん風しん混合)
ワクチン
麻しん・風しんを予防するワクチンです。免疫がない場合、ほぼ確実に発症します。ワクチン未接種で発症した場合、重症化しやすく、命を落としてしまうこともあります。
第1期と第2期に分けて接種します。
第1期…
生後12ヶ月~24ヶ月未満のあいだに1回接種します。
第2期…
5~7歳未満の小学校就学前の1年間に1回接種します。
水痘(みずぼうそう)ワクチン
水ぼうそうを予防するワクチンです。水ぼうそうは、発熱、水ぶくれ、発疹などの症状を伴い、重症化することがあります。
1歳になったら1回目を、1回目から3ヶ月以上をあけて2回目を接種します。
おたふくかぜワクチン(任意)
おたふくかぜを予防するワクチンです。おたふくかぜになると、ムンプスウイルスが全身の臓器・神経を障害する合併症を起こすことがあります。
1歳時に1回目を、5歳以上7歳未満に2回目を接種します。
3歳~
日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防するワクチンです。日本脳炎を発症した場合、死亡率は20~40%にのぼります。また命を救えた場合も、後遺症の残りやすい病気です。
第1期、第2期に分けられます。
第1期…
3~4歳のあいだに6~28日の間隔をあけて2回接種します。
第2期…
9~10歳のあいだに1回接種します。
小学6年生~
2種混合ワクチン
2種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。小学5~6年生に接種が推奨されています。
子宮頸がんワクチン(女子)
子宮頸がんを予防するワクチンです。HPV(ヒトパピローマウイルス)の長期感染が、子宮頸がんの原因になると考えられています。
小学6年生~高校1年生相当の女子が対象となるワクチンです。小学6年生になったらできるだけ早く1回目を接種します。
当クリニックでは9価を採用しています。
9価…
(初回接種が15歳未満)1回目から5カ月以上をあけて2回目を接種します。もしくは、1回目から1カ月以上をあけて2回目を、2回目から3カ月以上をあけて3回目を接種します。
(初回接種が15歳以上)1回目から1カ月以上をあけて2回目を、2回目から3カ月以上をあけて3回目を接種します。
生後6カ月~(以降毎年)
インフルエンザワクチン
インフルエンザの発症と重症化を予防します。
生後6カ月以降は、毎年インフルエンザワクチンを接種しましょう。年齢によって、接種回数が変わります。
生後6カ月から12歳…
2回接種です。10月頃に1回目を、2~4週間をあけて2回目を接種します。
13歳以上…
1回接種です。10月~12月初旬のあいだに1回接種します。
回数 | 料金(税込) |
---|---|
初回 | 3,000円 |
2回目 | 2,500円 |
当クリニックで
取り扱うワクチン
- ロタ
- B型肝炎
- 肺炎球菌
- 5種混合
- BCG
- MR
- 水痘(みずぼうそう)
- おたふくかぜ
- 日本脳炎
- HPV(子宮頸がん)
- インフルエンザ
- 2種混合
予防接種の副反応について
予防接種後、以下のような副反応が生じることがあります。事前に詳しくご説明いたしますが、ご不安な点がございましたらお気軽にお尋ねください。
また副作用が強い・長引くといった場合には、すぐに当クリニックにご連絡ください。
接種した部位の赤み・
腫れ・しこり
ワクチンを接種した部位の赤み、腫れは、比較的よく見られる副反応です。2~3日でほとんどの場合、消失します。
また、同部位にしこりが生じることもありますが、こちらも通常は2~3週間で消失します。
発熱
比較的よく見られる副反応です。
通常、2日以内に治まりますが、顔色が悪い、ぐったりしている、繰り返しの嘔吐などが見られる場合には、すぐに受診してください。
下痢
ロタワクチン接種後、一時的な軽い下痢が生じることがあります。
予防接種の料金表
基本は公費となりますが、枚方市外の方は自費でのお支払いとなり、一時的に以下の料金が発生します。
種類 | 料金(税込) |
---|---|
準備中 | 準備中 |
よくあるご質問
接種券を失くして
しまいました。
接種してもらえますか?
お忘れ・または紛失した場合は窓口までお申し出ください。
いくつかの予防接種を
同時に受けることは
可能ですか?
はい、接種が推奨される時期が重なるワクチンについては、できる限り同時接種で対応させていただきます。同時接種によって、通院回数が抑えられます。
同時にワクチンを
接種しても
危険性はないのでしょうか?
有効性はもちろん、副反応の出方を含めた安全性について、単独接種との差はないと言われています。日本小児科学会でも同時接種が推奨されていますので、ご安心ください。
想定内の副反応も
あるかと思いますが、
その見極めはどうすれば
よいでしょうか?
事前にご説明した内容よりも強く出た、長引いているといった時には、すぐに当クリニックにご連絡ください。ただ、正確な見極めは困難かと思います。少しでもご不安を感じた時には、「念のため」というおつもりで躊躇わずご連絡ください。