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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とはアトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚疾患です。アレルギーが起こりやすい体質(アトピー素因)、皮膚のバリア機能の弱さなどが主な原因となります。

アトピー性皮膚炎の症状

乳児の場合は顔・首・頭が、幼児・学童の場合は首・お尻・肘の内側・膝の裏が、思春期・成人の場合は顔・首・胸・背中がそれぞれ好発部位となります。
また通常、症状は身体の左右対称に現れます。

アトピー性皮膚炎の症状
  • かゆみ、赤み、湿疹
  • 乾燥/ジュクジュク
  • 皮むけ
  • 引っ掻き傷、透明な液体が出てくる
  • 皮膚が硬く厚くなる

アトピー性皮膚炎を
悪化させる原因

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下しています。ここに外部刺激が加わることで、さらに症状が悪化します。
皮膚を擦る・引っ掻くなどの物理的な刺激をはじめとし、ダニや真菌などのハウスダスト、化学物質、紫外線、汗などは、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因となります。

アトピー性皮膚炎は治る?
治療方法

アトピー性皮膚炎は、適切な治療によって、治すことのできる病気です。
スキンケアは特に重要です。湿疹がない場合でも、バリア機能を保つため、1日1回はお風呂で泡立てた石鹸を使って清潔にしましょう。
また、保湿を十分に行うことで、湿疹の予防にもつながります。それでも湿疹が出る場合には、適切なお薬を処方し、治療を行います。

スキンケア

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下しています。適切なスキンケアを行うことで、バリア機能を回復させることが大切です。

入浴後を含めた1日2回の保湿

入浴後を含めた1日2回の保湿入浴後は、タオルで水気を拭き取ったらすぐに保湿剤を塗布します。この時、薄く擦りこむのではなく、たっぷりと乗せるようにして塗ることがポイントとなります。
「朝+入浴後」「夕方+入浴後」など、入浴後を含めた1日2回時間を決めて保湿をしましょう。

入浴や洗顔の際に気をつけること

入浴・洗顔のいずれの場合も、強く擦らないようにしてください。身体を洗うタオルは基本的に不要で、よく泡立てた石鹸を手のひらで伸ばすようにして洗ってください。熱い湯ではなく、ぬるま湯を使うことも大切です。
また、シャンプー、石鹸、入浴剤などは化学物質の入っているものを極力避けてください。

原因への対策・除去

アトピー性皮膚炎を悪化させる刺激の除去、習慣の改善などを行います。
具体的には、肌への刺激が少ない綿の衣類を選ぶ、化学物質が含まれていない洗剤を使用する、小まめに掃除をしてハウスダストを減らす、汗をかいたらシャワーを浴びて着替える、紫外線を浴び過ぎないといったことが挙げられます。
また、規則正しい生活を送り、栄養バランスの良い食事・十分な睡眠を大切にしてください。

いつまでお肌のお手入れを
するべき?

アトピー性皮膚炎は、短期間で劇的に良くなるという病気ではありません。
よくあるのが、「肌がきれいになったから」と患者様が自己判断で治療をやめてしまい、再燃するケースです。一般の方が肉眼で見て治療を中止してしまうと、このようなことが起こります。もう大丈夫かなと思っても治療は中止せず、必ず医師に確認してください。
また、「ステロイドを長く使うのは良くないのでは?」というご不安もよく耳にします。少なくともステロイド外用薬については、症状や部位に応じた適切な強さ・量を塗布している限り、非常に安全性の高いものです。
症状が強いときにはステロイドを使用しますが、症状が落ち着いてきた場合は、ステロイド以外のお薬も選択できますので、その際はご相談ください。
外用薬を使った薬物療法をいつやめられるか、ここではっきり述べることはできません。しかし治療の効果を評価しながら、おおよその目安をお伝えすることは可能です。まずは一度、当クリニックにご相談ください。
なおスキンケアについては、健康で美しい肌を維持すること・再燃を予防することを考えると、アトピー性皮膚炎が治ってからも継続することをおすすめします。